「絵が上手くなりたい。」
絵を描いている人なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
僕もそうでした。
学生時代も、絵で生きていくと決めてからも、とにかく「もっと上手く描けるようになりたい」と思いながら、何枚も何枚も絵を描いてきました。
でも、画家として活動するようになって気づいたことがあります。
それは、
「上手い絵」と「伝わる絵」は、必ずしも同じではない。
ということでした。

目次
消防官時代に教えてもらった「伝える力」
僕は13年間、消防官として勤務していました。
レスキュー隊、そしてポンプ隊長として、さまざまな現場を経験してきました。
現場では、一つの判断や一つの言葉が、人の命に関わることがあります。
だからこそ、
「正しく伝えること」
「相手に伝わること」
の大切さを何度も学びました。
この経験は、今の作品づくりにも大きく影響しています。
技術だけでは、人の心は動かない
もちろん、絵の技術は大切です。
線の描き方。
色の使い方。
構図の考え方。
どれも欠かせません。
でも、作品を見てくださる方が本当に心を動かされる瞬間は、
「この絵には、こんな想いが込められていたんですね。」
そんな言葉をいただいたときです。
技術だけではなく、その作品に込めた想いや背景が伝わったとき、初めて作品は誰かの心に届くのだと感じています。

「想いを、物語に。」
僕が活動のテーマとして掲げている言葉です。
家族の思い出。
企業が大切にしている理念。
地域の歴史。
一人ひとりの人生。
そのままでは目に見えない想いを、絵や物語という形に残したい。
だから僕は、作品を描く前に、できるだけ相手の話を聞くようにしています。
「どんな想いがあるのか。」
「誰に届けたいのか。」
そこを知ることが、作品づくりのスタートだからです。

iPadが変えてくれた制作スタイル
今では、キャンバスだけでなくiPadも制作に欠かせない道具になりました。
デジタル制作には、
- 描き直しが簡単
- 色を何度でも試せる
- レイヤー機能で線画や背景を分けて管理できる
- 外出先でも制作できる
といった魅力があります。
特にレイヤー機能は、透明なフィルムを何枚も重ねるような感覚で作業できるため、一部分だけ修正したいときでも全体を描き直す必要がありません。
そして、僕がiPadで一番助けられたのは「場所を選ばず描けること」でした。
実は、絵本**『てとて』**も、多くのページを電車での移動時間に描いています。
まとまった時間がなくても、移動中の30分や待ち時間の10分を積み重ねることで、一冊の絵本が完成しました。
「作品を作るには長い時間が必要。」
以前はそう思っていました。
でも今は違います。
作品は、毎日の小さな積み重ねから生まれる。
それを教えてくれたのが、iPadでした。

絵を描くことは、人と向き合うこと
画家というと、「一人で描いている仕事」というイメージを持たれることがあります。
でも実際には、その逆です。
企業と話をする。
家族の思い出を聞く。
地域の歴史を知る。
子どもたちと一緒に絵を描く。
作品が完成する前から、人とのつながりが始まっています。
だから僕は、絵を描く仕事というより、
「人の想いを受け取り、未来へ届ける仕事」
だと思っています。
まとめ
絵は、上手さだけで評価されるものではありません。
その作品に、どんな想いが込められているのか。
誰のために描かれたのか。
そこに、人の心を動かす力があります。
だから僕は今日も、
一枚の絵を描くだけではなく、
一つの物語を描いています。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
僕は画家・絵本作家として、**「想いを、物語に。」**をテーマに活動しています。
企業や地域、家族、一人ひとりの想いを、絵や物語という形で未来へ残す作品づくりを続けています。
制作風景やイベントの様子、新作情報はInstagramで発信しています。
ぜひお気軽に遊びに来てください。
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