「絵を描いてみたい。」
そう思っても、
「今から始めても遅いかな」
「絵なんてちゃんと習ったことがない」
「好きなことを仕事にするなんて難しい」
そんなふうに考えてしまう人もいると思います。
僕が本格的に絵を描き始めたのは、30歳になってからでした。
美術大学を卒業したわけでも、ずっと画家を目指していたわけでもありません。
当時の僕は消防官として働いていました。
そんな僕が絵を描き始め、絵本『てとて』を出版し、画家・絵本作家として活動するようになるまで。
今回は、このブログの原点でもある僕自身の話を書いてみようと思います。

目次
絵を描き始めたきっかけは、子どもたちでした
僕が絵を描き始めた理由は、
子どもたちに伝えたいことがあったから。
親として、
「こんなことを大切にしてほしい」
「こういう気持ちを忘れないでほしい」
と思うことはたくさんありました。
でも、それをうまく言葉にできない。
伝えようとすればするほど感情的になって、強い言葉になってしまうこともありました。
仕事へ向かいながら、
「もっと違う伝え方ができなかったかな」
と考える日もありました。
そんなときに頭に浮かんだのが、子どもたちが好きだった絵本でした。
「そうだ、絵本で伝えよう。」
それが、すべての始まりでした。

仕事をしながら描くために選んだのがiPad
思いついたら、すぐに描いてみたくなりました。
そこで僕が選んだのがiPadです。
理由はシンプル。
通勤時間でも描けるから。
消防官として働きながら制作するとなると、毎日何時間も机に向かえるわけではありません。
でもiPadなら、
電車でも描ける。
待ち時間でも描ける。
10分だけ時間ができたら、続きを描ける。
僕にとって、この「どこでも描ける」ということが想像以上に大きかったんです。
制作にはProcreate(プロクリエイト)を使いました。
これからiPadで絵を描きたい方へ
Apple Pencilは、iPadによって対応モデルが違います。
僕が実際に制作を始めた当時の環境と、現在販売されているモデルも変わっています。
そのため、これから購入する場合は必ず自分のiPadとApple Pencilの互換性を確認してから購入してください。
『てとて』の多くは電車の中で生まれました
「絵本を作る」と聞くと、
アトリエにこもって何時間も制作する姿を想像するかもしれません。
僕の場合は違いました。
絵本『てとて』の多くを描いた場所は、電車の中です。
通勤中にiPadを開く。
少し描く。
次の日に続きを描く。
そんな小さな積み重ねでした。
一日だけなら、大した量ではありません。
でも、それを続けていくと一枚になり、数ページになり、やがて一冊の絵本になりました。
今振り返ると、
「時間ができたらやる」のではなく、「今ある時間でやる」。
この頃に覚えたことが、今の活動にもつながっています。
初めての絵本『てとて』をKDPで出版
絵を描き始めて約2年。
完成した『てとて』をAmazonのKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)を使って出版しました。
もちろん、最初から順調だったわけではありません。
出版方法も分からない。
データの作り方も分からない。
調べて、失敗して、また調べる。
その繰り返しでした。
そして、ようやく出版できても、
最初の1か月はほとんど売れませんでした。
「作れば誰かに届く。」
そんなに簡単ではなかったんです。
それでも、一人に届いたことで景色が変わった
SNSで少しずつ『てとて』について発信していると、ある方から言葉をいただきました。
僕の絵本を本棚に飾りたいと思ってくださったこと。
それが本当にうれしかった。
何冊売れたか。
何人に見てもらえたか。
もちろん数字も大切です。
でも、
子どもたちへ伝えたくて作り始めた物語が、知らない誰かの心にも届いた。
その経験は、今でも僕が作品を作る理由のひとつになっています。
絵本から、画家としての活動へ
『てとて』を作ったことをきっかけに、僕の活動は少しずつ広がっていきました。
絵本だけではなく、キャンバス作品やイラスト。
さらに、企業や地域と一緒に作品をつくる機会も増えてきました。
でも、自分の中にある根っこの部分は変わっていません。
それが、
「想いを、物語に。」
という言葉です。
家族にも想いがあります。
企業にも想いがあります。
地域にも、そこで暮らしてきた人たちの物語があります。
目には見えないそれらを、絵や物語として未来に残していく。
それが、今の僕がやりたいことです。
30歳からでも、人生は動き始めた
僕は30歳から本格的に絵を描き始めました。
当時、自分が画家・絵本作家として活動する未来なんて想像していませんでした。
最初から大きな目標があったわけでもありません。
始まりは、
「子どもたちに伝えたい。」
ただ、それだけでした。
一枚描いて。
また一枚描いて。
それが一冊の絵本になって。
そこから少しずつ活動が広がっていきました。
だから、もし今、
「何かやってみたいけど、もう遅いかな」
と思っている人がいたら、
僕は始めるのに遅すぎることはないと思っています。
大きな一歩じゃなくてもいい。
今日できる小さな一歩から、未来は少しずつ変わっていく。
僕自身が、それを経験してきました。
あわせて読みたい
僕が絵を描き始めたところから、その後どんなふうに制作や仕事につながっていったのか。
気になるテーマから、続きも読んでみてください。
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企業理念を絵本にするという選択|会社の想いを「読まれる物語」に変える方法
企業理念や創業者の想い、会社の歴史を「読まれる物語」として残すという、現在取り組んでいる仕事について紹介しています。
「想いを、物語に。」
僕が30歳で絵を描き始めたとき、
自分が画家や絵本作家として活動する未来は想像していませんでした。
始まりは、
「子どもたちに伝えたいことを、絵本にしたい。」
ただ、それだけでした。
でも今では、
家族の記憶。
企業が大切にしてきた理念。
地域に残っている物語。
言葉だけでは残しきれない想いを、絵や物語として未来へ残すことが僕の仕事になっています。
「こんな想いでも作品になるのかな?」
「まだ何を作るか決まっていないけれど、一度話をしてみたい。」
そんな段階でも大丈夫です。
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